裁縫・型紙

【十二単・束帯の型紙】小袖(こそで)の作り方【着せ替え人形用】

更新日:

 小袖(こそで)は十二単、束帯ともに、装束の一番下に着用するものです。肌着としての役割を持ちます。
 また、「小袖について」の項目にも記載しましたが、小袖は1枚で着用するのではなく、3枚以上着るのが一般的です。
 ただし、着せ替え人形においては、小袖を数枚着用するだけで着膨れしてしまうので、小袖を1枚のみにするか、五衣(いつつぎぬ)のように比翼仕立てにするか、後に重ねて着用する五衣を3枚程度に抑えるか、肌襦袢等と合わせて着用する、などの工夫が必要になると考えられます。
 また、最も下に着用するものなので、襟元しか見えません。このため、わざわざ袷(あわせ/裏地あり)で難しい行程を踏んで作らずとも、着せ替え人形であれば単衣(ひとえ/裏地なし)で長さの短い肌襦袢で代用する、というのも有りだと思います。

ご注意

 随時更新・随時手直し中です。写真や作り方は予告なく変更することがあります。
 このサイトで公開している情報は「ひな祭りに関する知識・リカちゃん人形に関する知識・衣装に関する知識、すべてがない「ど素人」」が独学で(付け焼き刃的に)覚えた知識です。このため、情報が間違っていたり、制作過程に問題があることもあります。
 あくまで参考程度に、温かい目でお読みいただけると幸いです。
 また、前述のように「間違った知識」の可能性がありますので、情報の転載や制作物の販売等はお控えいただけると幸いです。

小袖(こそで)とは

 小袖(こそで)の正式な生地・作り方については下記もご参照ください。

小袖(こそで)の型紙

【束帯・十二単/小袖】型紙(PDF)
2018年3月16日変更

小袖(こそで)の製作例


↑さらしにて制作分



↑ダブルガーゼにて制作分

小袖(こそで)の作り方

 あくまで自己流の作り方を記録したものです。
 本物を作りたいのであれば十二単・束帯の作り方が掲載されている本の購入をおすすめします。

小袖(こそで)制作の注意点

 生地等は正式なものではなく、手に入りやすい生地を使っています。正式な生地はこちらもご参照ください。

・着せ替え人形で着膨れするのを防ぐために身頃の幅を狭く作っています。
・「時代衣裳の縫い方―復元品を中心とした日本伝統衣服の構成技法」には身頃に袖をそのまま縫い付ける小袖が掲載されており、これを参照に型紙を制作しました(振り(女性の装束で袖付け口から袖底まで開いている部分)と人形(男性の装束で袖付け口から袖底まで塞がっている部分)がなく、身八つ口もありません)。

小袖(こそで)制作で使用した材料

・白系の布(今回はさらしを使用)
・白色の糸

小袖(こそで)制作で使用した道具

・針
・マチ針
・裁ちばさみ
・アイロン

小袖(こそで)の制作過程

・袷の装束なので、十二単の表着(うわぎ)の項目をご参照ください。

 以下2018年3月16日追記分です。

袖を縫う


 袖を作ります。

袖口を縫う


 袖口を縫います。小袖は束帯・十二単の衣装のうち、唯一袖口の下が縫い合わさっっている形となります(広袖ではない)。
 袖口の表同士を合わせ(中表)、印の位置まで縫い合わせます。

袖口下~袖底を縫う


 袖口の下と、袖の「底」を縫います。
 袖を内袖で外袖を挟み、4枚を縫い合わせます。


 表に返すと写真のようになります。

表身頃を縫う


背を縫う


 後身頃の背中を縫い合わせます。この縫い代の上を、後から「背の中とじ」で縫い合わせるので、やや広めに縫い代を取ります。

アイロンをかける

 縫い代を左身頃に折り、アイロンをかけます(きせをかける)。

脇を縫う


 脇を縫います。脇は前身頃と後身頃の表同士を合わせ(中表)、印まで縫い合わせます。
 この縫い代の上を、後から「脇の中とじ」で縫い合わせるので、やや広めに縫い代を取ります。

アイロンをかける

 縫い代を前身頃側に折り、アイロンをかけます(きせをかける)。

衽付け


 衽を身頃と縫い合わせます。この縫い代の上を、後から「衽の中とじ」で縫い合わせるので、やや広めに縫い代を取ります。

アイロンをかける


 縫い代を前側に折り、アイロンをかけます(きせをかける)。

衿下のアイロンかけ


 衽付けの前に、衽の衿下となる部分にアイロンをかけておきます。

裏身頃を縫う



 前身頃と同じ手順で裏身頃を縫い合わせます。

身頃を縫い合わせる


 身頃を縫い合わせます。

裾を縫い合わせる


 表布・裏布の表同士を合わせ(中表)、裾を縫い合わせます。

背の中とじ


 表身頃と裏身頃の背中同士を合わせ、先程の縫い代の「上」を縫い合わせます(背の中とじ)。

脇の中とじ


 表布と裏の脇同士を合わせ、先程の縫い代の「上」を縫い合わせます(脇の中とじ)。

袖付けをする


肩山と袖山を合わせる


表袖を付ける


 表袖と表身頃を縫い合わせます。

裏袖を付ける


 裏袖は裏身頃と縫い合わせます。
 今回、袖が小さいために裏袖と裏身頃を内側に折り込み、表に針目が出ないように縫い合わせました(本ぐけ)。

衽の処理


衽の中とじ


 衽の縫い代同士を合わせ、縫い合わせます(衽の中とじ)。

衿下を縫い合わせる


 衽を表に返し、表布と後布を縫い合わせます(本ぐけ)。

衿付け


 衿と身頃を縫い合わせます。
アイロンをかける


 衿の長辺を内側に折り、アイロンをかけます。

まち針で衿の位置を決める


 表衿と裏衿で身頃を挟み、まち針で衿を固定します。
 まち針の位置は衿の中心、衿先、剣先(衽の先端)です。

衿を付ける


 固定した衿を縫い合わせます。

衿先を縫う


 衿先の表同士を合わせ(中表)、縫い合わせます。

衿を縫い合わせる

 衿を表に返し、縫い合わせます。

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