裁縫・型紙

【十二単の型紙】表着(うわぎ)の作り方【着せ替え人形用】

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 表着(うわぎ)は打衣(うちぎぬ)の上に羽織る衣装で、形・縫い方ともに打衣同様となっています。
 異なるのは素材(生地)で、打衣が赤や紫の単色であるのに対し、表着は色鮮やかで文様も様々なものが使われています
 この表着と、更に上に羽織る唐衣(からぎぬ)で十二単の印象も大きく変わります。

目次

ご注意

 随時更新・随時手直し中です。写真や作り方は予告なく変更することがあります。
 このサイトで公開している情報は「ひな祭りに関する知識・リカちゃん人形に関する知識・衣装に関する知識、すべてがない「ど素人」」が独学で(付け焼き刃的に)覚えた知識です。このため、情報が間違っていたり、制作過程に問題があることもあります。
 あくまで参考程度に、温かい目でお読みいただけると幸いです。
 また、前述のように「間違った知識」の可能性がありますので、情報の転載や制作物の販売等はお控えいただけると幸いです。

表着(うわぎ)とは

 表着(うわぎ)の正式な生地・作り方については下記もご参照ください。

表着(うわぎ)の型紙

【十二単/表着】型紙(PDF)

表着(うわぎ)の製作例

表着(うわぎ)の作り方

 あくまで自己流の作り方を記録したものです。
 本物を作りたいのであれば十二単・束帯の作り方が掲載されている本の購入をおすすめします。

表着(うわぎ)制作の注意点

 生地等は正式なものではなく、手に入りやすい生地を使っています。正式な生地はこちらもご参照ください。
・本来、サイズは打衣と同寸ですが、袖丈が長め、身頃の幅を大きめに、身頃の丈を短めにしています。
・袖口はすぼまっていない広袖です。

表着(うわぎ)制作で使用した材料

・布(今回は黄色系の布を使用)
・黄色の糸

表着(うわぎ)制作で使用した道具

・針
・マチ針
・裁ちばさみ
・アイロン

表着(うわぎ)の制作過程

袖を縫う


 袖を作ります。

袖口を縫う


 袖口を縫います。袖口の表同士を合わせ、縫い合わせます(中表)。

アイロンをかける


 縫い代を表布の方に折り返し、アイロンをかけます(きせをかける)。
 このとき、袖を表に返したときに、裏袖が1mm程度はみ出るようにします(おめりを出す)。

しつけをする


 前述の裏布がずれないように仮縫いします(しつけ)。

袖底を縫う


 袖の「底」を縫います。
 袖を内袖で外袖を挟み、4枚を縫い合わせます。振り側は表裏別々に縫い合わせます。

アイロンをかける

 縫い代はを内袖に折り返し、アイロンをかけます(きせをかける)

振りを縫い合わせる


 振りを縫い合わせます。本来の振りの縫い方は裏と表を引き出しながら縫うのですが、着せ替え人形ではサイズ的に無理なので、別の縫い方で縫い合わせます。
 袖を表に返し、表袖・裏袖ともに内側に折り、袖付けまで2枚を縫い合わせます(本ぐけ)。

ちなみに…


 ちなみに、和裁の教科書に掲載されているくけ方は写真のように、表裏を縫い合わせてひっくり返す、というものです。


 着せ替え人形向けなのでサイズが小さいため、ひっくり返すと写真のように皺になります。

表身頃を縫う


 身頃を縫います。打衣では「時代衣裳の縫い方―復元品を中心とした日本伝統衣服の構成技法」に掲載されていた正式な縫い方に準じて身頃を縫ってみましたが、裾がずれやすいので、表着では和裁の教科書に掲載されているような一般的な袷の縫い方で塗っています。
背を縫う


 後身頃の背中を縫い合わせます。この縫い代の上を、後から「背の中とじ」で縫い合わせるので、やや広めに縫い代を取ります。

アイロンをかける


 縫い代を左身頃に折り、アイロンをかけます(きせをかける)。

脇を縫う


 脇を縫います。脇は前身頃と後身頃の表同士を合わせ(中表)、身八つ口まで縫い合わせます。
 この縫い代の上を、後から「脇の中とじ」で縫い合わせるので、やや広めに縫い代を取ります。

アイロンをかける


 縫い代を前身頃側に折り、アイロンをかけます(きせをかける)。

衿下のアイロンかけ


 衽付けの前に、衽の衿下となる部分にアイロンをかけておきます。

衽付け


 衽を身頃と縫い合わせます。この縫い代の上を、後から「衽の中とじ」で縫い合わせるので、やや広めに縫い代を取ります。

アイロンをかける


 縫い代を前側に折り、アイロンをかけます(きせをかける)。

裏身頃を縫う



 前身頃と同じ手順で裏身頃を縫い合わせます(写真の裏身頃は丈が足りなかったため、布を足しています)。

身頃を縫い合わせる


 身頃を縫い合わせます。
裾を縫い合わせる


 表布・裏布の表同士を合わせ(中表)、裾を縫い合わせます。

アイロンをかける


 裏布がはみ出るようにし(おくみ)、アイロンをかけます。

しつけをする


 裏布と表布を固定するために仮縫い(しつけ)をします。

背の中とじ


 表身頃と裏身頃の背中同士を合わせ、先程の縫い代の「上」を縫い合わせます(背の中とじ)。

脇の中とじ


 表布と裏の脇同士を合わせ、先程の縫い代の「上」を縫い合わせます(脇の中とじ)。

身八つ口を縫う


 身八つ口を縫います。
身八つ口の四つ止め(ほころび防止)

 表前身頃、表後身頃、裏後身頃、裏前身頃→裏前身頃、裏後身頃、表後身頃、表前身頃、の順に縫い付けます。着せ替え人形の衣装の場合は省いてもいいと思います。

身八つ口の縫い合わせ


 身八つ口は表布、裏布を別々に縫い合わせます。

袖付けをする


袖付け止まりの四つ止め(ほころび防止)

 表袖、表見頃、裏身頃、裏袖→裏袖、裏身頃、表見頃、表袖の順に縫い付けます。
 身八つ口の四つ止め同様、着せ替え人形レベルであれば省略してもいいと思います。

肩山と袖山を合わせる



表袖を付ける


 表袖と表身頃を縫い合わせます。

裏袖を付ける


 裏袖は裏身頃と縫い合わせます。
 裏袖を裏身頃に引っ張るようにして引き入れ、裏身頃と裏袖の袖付けを合わせて縫い合わせます。

衽の処理


衽の中とじ


 衽の縫い代同士を合わせ、縫い合わせます(衽の中とじ)。

衿下を縫い合わせる


 衽を表に返し、表布と後布を縫い合わせます。

衿付け


 衿と身頃を縫い合わせます。
アイロンをかける


 衿の長辺の一方を内側に折り、アイロンをかけます。

まち針で衿の位置を決める


 表衿と裏衿で身頃を挟み、まち針で衿を固定します。
 まち針の位置は衿の中心、衿先、剣先(衽の先端)です。

衿を付ける


 固定した衿を縫い合わせます。

衿先止め

 表衿、衽、裏衿→裏衿、衽、表衽の順で縫います。

衿先を縫う


 衿先の表同士を合わせ(中表)、縫い合わせます。

衿を縫い合わせる


 衿を表に返し、裏布を1mm程度はみ出させ(おめりを出す)、縫い合わせます。

しつけ糸を取り除いて完成

 仮縫いしていた糸を取り除いて完成です。

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